写真は1983年4月に、各組合員や、アニメーションの各職場に配布された呼びかけ「ストップ中曽根、平和で安全な文化都市東京をつくるために」。呼びかけ団体は「アニメーション共闘会議」(東映動画労働組合・東京ムービー労働組合・映産労(虫プロダクション分会・エイケン分会・シンエイ動画分会・スタジオメイツ分会・スタジオ古留美分会)。
当時、自民党・中曽根康弘内閣は「日本の不沈空母化政策」として、日本を核戦略の最前基地にしようとしていました。東京都も、「非核都市宣言」の要望も無視して、福祉を切り捨てつつ、軍拡を推し進めていました。
アピール賛同者(第一次集約)には、大塚康生氏、高畑勲氏、宮崎駿氏、亡くなられた金田伊功氏、近藤喜文氏、小泉謙三氏、芹川有吾氏らをはじめ、多数のアニメーター、美術、撮影、仕上げ、そして、下請け経営者らが名前を連ねています。
このアピール文が配布された前年・1982年には、東映動画(現・東映アニメーション)で製作しようとしたアニメ映画「FUTURE WAR 198X年(フューチャーウォー・198X年)」の内容に問題があるとして、東映動画労働組合が制作参加を拒否したというできごともありました。