アニメのように、専門的な技術の習得には、技術のある人から盗んだり(アニメ界では、技術を盗むというのは、主に良い意味で使われます)、あるいは、大勢で集まって論議や研究をしながら技術を高めたり、いろいろな方法があります。
現在、撮影や編集、録音などは、ほとんどパソコンを使用していますが、昔は、機械も技術も、非常に専門的な世界で、特に複雑な撮影の指定などは大変でした。
下のチラシは撮影の勉強会のチラシです。
チラシには第2回とありますが、これは「撮影技術研修会」の2回目という意味で、私が組合に加盟するだいぶ前から「技術研修会」自体は行われていました。これら研修会の成果は、「アニメーションの本」(合同出版)や「アニメーターのための撮影技術の手引き」(映産労)などにまとめられ出版されました。
ちなみに撮影技術研修会・第1回は、東映動画(現東映アニメーション)の撮影部に皆でおしかけて、実際にカメラや撮影台を前に、カメラマンの方々にいろいろ教えてもらいました。
その後も、アニメーターの近藤喜文さんを講師に迎えたりして、いろいろお話を伺ったり、参加者と意見交換などをしたりしました。
参加者も実行委員も、皆、仕事や〆切りを抱えた人ばかりでした。
日頃、組合とは交流のなかったガイナックスはじめ、多くのアニメプロダクションが、快く協力してくれました。