下請合理化政策と主婦の内職 その4
いわゆる「インチキ内職」について
1981年(昭56)の11月に、労働省労働基準局家内労働室が「いわゆる『インチキ内職』に関する事例集」を発表しました。全国各地の労働基準局や消費者センターに寄せられた苦情の中から、悪質な事例を選んで紹介したものだが、その中にアニメーションに関する事例が2例紹介されていました。
それは、渋谷に事業所を置くYアニメーションとS開発養成センターの事例ですが、くわしくは画像をクリックし、画像を拡大しお読みください。
いかがですか。
その手口は、テレビアニメの人気を悪用し、高収入が得られると宣伝。全国から講習生を集め、入会金や講習費の他にさまざまな機材を売りつける。予定の講習期間を終えても「あなたは仕事を委託できる技量にいたってない」として指導期間を延長する。または、仕事らしきものを発注しては「仕上がりが悪い」といって労賃を支払わない。まさにサギまがいの悪質な商法です。
いまでもあるって本当ですか?
それがアニメ業界の下請制度の最末端で起きていた現実だと思うと、怒りを通り越して哀しくなります。しかも、いまでも同様の通信教育があると聞いたのですが、みなさんご存知ですか?
ご存知でしたら編集部(mall: eisannro@nifty.com FAX : 03-3999-4329)までお知らせください。
また、被害に遭われた方はその体験談をお知らせください。(つづく)