2010年8月31日、NHK(教育・BS)で放送中の子供・家庭向け人気テレビアニメを制作する会社が破産手続の申し立てを行い、東京地方裁判所に受理され、事実上倒産しました。
これに伴う関連関係各社、下請け制作会社、制作スタッフを含む関係者への負債総額は億単位に上るといわれています。
下請け会社や現場スタッフの生活を守るため、放送の最終責任を負うNHKならびに製作委員会関係各社によるすみやかな対応を望む声が現場や視聴者から上がっています。
ここ数年、テレビアニメの現場では、「視聴率が良くても製作資金が集まらず打ち切り」「ほとんどの絵を止めて動かさないようにしなければ会社がやっていけない」「手を抜かないと生活できないほど安い単価」などという声があがっていました。
特にNHKで放送するテレビアニメについては「NHKのアニメの制作費はとびきり安い」、「各番組の中で一番安い」「まともに生活できない」と、子供や青少年向きの制作現場とは思えない内容の静かな悲鳴があがっていました。
破産の三日前、帝国データバンクは、アニメの中小制作会社の収入低迷を伝え、文部科学省、経済産業省、外務省は「クール・ジャパン室」「クリエイティブ産業部」などアニメ売り込み戦略部門の新設を計画、28億円以上の予算を政府に要望したニュースが報じられたばかりでした。
アニメブームの呼ばれる中、60年代から現在まで多くのアニメ制作会社が倒産・解散を繰り返し、その総数は数百に上っています。
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