9月1日、このブログでお知らせした記事についてですが、2010年9月3日、帝国データバンクの「大型倒産速報」に詳細が掲載されました。
「まんが日本昔ばなし」などアニメ制作 株式会社グループ・タック
準自己破産を申請 負債
5億8500万円「6億5000万円」(帝国データバンク同ページで、発表同日内に金額の修正がありました)
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3336.html
1968年(昭和43年)3月に設立後、40年間、「まんが日本昔ばなし」「タッチ」などを制作、「あらしのよるに」では日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞。
しかし、テレビアニメに対するスポンサーの撤退により受注が減少、徐々に経営が悪化したとの事です。
現在は、NHK(東京都渋谷区神南)のテレビアニメシリーズ「はなかっぱ」や、劇場用アニメ「グスコー
ドブリブドリの伝記」などを制作していました。
現場からは、「倒産による未払いで、生活がなりたたない」という悲鳴や、「作品の2次利用や、ビジネス展開の話の前に、まず大元の作品を作った現場スタッフの生活の保障を優先すべき」との声があがっています。
放送の最終的責任を負っている放送局や、製作委員会、担当広告代理店など関係各社による「児童向けアニメ」の名に恥じない、すみやかで誠実な対応が望まれます。
また、国や自治体は、アニメのビジネス化のプランだけでなく、労働基準法や下請け取引関連法、最低賃金などと全く無関係に長年続いてきた、低賃金・低単価・無保障に覆われた現場の窮状の改善にも目を向けて欲しいと思います。