1975年にスタートした「アニメれぽーと」は、2005年、「ネット版アニメレポート」として復活。
「18万アクセス」を超えました。(1日に6000件のアクセスが殺到する日も)。
現在では、日本だけでなく、ヨーロッパや中国の日本映画・アニメ研究家の方々にも、このブログを見てもらえるようになりました。
1953年(昭和28年)日本初のテレビの本放送が始まります。
1961年(昭和36年)、新東宝が倒産、テレビ映画制作に拍車がかかります。
1963年(昭和38年)、日本初の本格的なテレビシリーズアニメ「鉄腕アトム」の放送が始まります。
当時、テレビ、映画、アニメの世界では、フリーや社員など、未組織の多くのスタッフが酷い労働条件や安いギャラに苦しんでいました。
そして1965年(昭和40年)、「日本映画テレビ産業労働組合」(現在の映産労)が結成されました。
正式名称は「日本映画テレビ産業労働組合」から「日本映画放送産業労働組合」を経て、現在の「映像文化関連産業労働組合」になりました。
映産労には長い年月、蓄積された先輩らによる調査・研究・分析・経験、そしてデータや資料などがあります。
これからも、時間の許す限り、その記録を残し、活かしていきたいと思います。
1975年に発行された「アニメれぽーと」の第一号の表紙。(もうボロボロになっています。)この小冊子は、書店での取扱いではなく、組合から全国の読者に直接郵送されていました。テレビのニュースや新聞でも取り上げていない、現場ならではの出来事や記事を知る事ができる唯一の媒体でした。今ではすっかり有名になったアニメ監督、アニメーター、声優さんたちも紙面作りに協力してくれました。
「アニメれぽーと」在庫一覧
70年代に開かれていた映産労主催による「アニメーション映画大学」。写真は講師で児童心理学者の乾孝先生。毎週木曜日の夜、当時のアニメーターらが集いました。動画技術や映像表現だけでなく、自分たちが置かれている状況はこれでよいのか、テレビのあり方はこのままで良いのか、皆で研究し、分析や討論を重ねてきました。