前回、否決されたはずの、東京都による2次元ポルノ表現規制条例が、再び提出されるようです。
都による造語「非実在青少年」、一部の人気アニメ作品にのみ与えた性描写の許可など、前回問題となり論議の的になった部分は今回削除された模様。前回反対に回った民主党が同意すると見られ、可決される公算が大きくなったと新聞では報じています。
憲法で保障された表現の自由を、法律や条令で規制してよいのか、現行法だけでも問題解決できるのではないか、誰が何を基準に作品表現を取り締まるのか、など、条例のスピード可決を優先する前に、引き続き慎重に論議を広げていく必要があると思います。
以下新聞記事より。
都の漫画規制条例、修正案を再提出へ
子どものキャラクターによる露骨な性行為を描写した漫画やアニメの販売・レンタルを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、東京都は15日、文言を修正の上、今月末開会予定の都議会に再提出する方針を固めた。
これまで反対していた民主党も修正内容に同意するとみられ、条例改正の公算が大きくなった。
今年3月に提出され、6月に否決された改正案は、漫画などの登場人物で「18歳未満として表現されていると認識される」ものを「非実在青少年」と定義。それに対する強姦(ごうかん)など反社会的な性描写の作品を「不健全図書」に指定し、子どもへの販売や閲覧を制限する内容だった。
再提出案では、定義があいまいで過度な規制につながる恐れがあると指摘された「非実在青少年」との文言を削除、「18歳未満」とした、規制対象のキャラクターについても具体的な言及を避けた。(以上 2010年11月16日03時03分付け 読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101116-OYT1T00091.htm
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