東京都知事で、東京国際アニメフェアの実行委員長でもある石原慎太郎氏は、東日本大震災に対する暴言「津波は天罰」「物欲、金銭欲を津波で洗い落とす必要がある」といった発言について、その後も記者団から「不謹慎の発言では」との質問に「日本に対する天罰」「受け止め方の問題だ」と、撤回を拒否していました。
30万人以上が避難生活を送っている被災地・宮城県の村井嘉浩知事は「塗炭の苦しみを味わっている被災者がいることを常に考え、おもんぱかった発言をして頂きたい」と、石原氏に対し不快感を示しました。
その後、石原氏の「天罰」発言を知った人達から、都の苦情・受付窓口に、抗議の電話やメールが殺到、都生活文化局都民の声課は、大混乱になりました。
石原都知事は15日、緊急記者会見を開き、自らの暴言を撤回、陳謝しました。
石原都知事らが推進し可決した「青少年健全育成条例」が原因で、2つに分裂した国際アニメフェア2011。石原慎太郎実行委員長らによる「東京国際アニメフェア2011」のホームページでの告知に現在、変更はありませんが、「条例反対、都のアニメフェア不参加」を表明したアニメ関連企業で構成する「アニメ・コンテンツ・エキスポ」の方では、ホームページ上で、「被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一人でも多くの方がご無事であることを、心よりお祈り致します。」とお見舞いの一文を掲載。災害の状況を見て、実施の日程も検討中であると告知しています。
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石原氏「撤回し、深くおわび」と謝罪 天罰発言(15日付 asahi.com)
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