前回の中央執行委員会は1月でしたが、今回は、様々な地域・活動をしている組合員の交流会を、映産労事務所内で開き9名の組合員が全国から参加しました。
各地の組合員の近況報告、財政などの報告の他、3.11以降の集まりでしたので、原発問題や、被爆者問題などが議論の大半を占めました。
途中、映画「歩く」(監督:板谷紀之・1973年)のデジタルリマスター版DVDを鑑賞しました。
板谷さんは、副委員長などの立場から、映産労の運動をリードしてきた映画監督で、他にも、セル・キャラクターアニメ「トビウオのぼうやはびょうきです」(1982)、人形アニメ「おこりじぞう」(1983)、不登校の学生たちを熱いまなざしで映画化した「巣立ちのとき 教育は死なず」(1981/※1988年にテレビ東京で放映。)、同じ映産労組合員であった芝山努アニメーション監督とともに、テレビ映画「コメットさん」(1967~)などを監督してきました。
アニメレポート編集部員は、お酒や弁当が入った交流会の時間に、映画「キクとイサム」の助監督を務めた80歳(で現役!)の映画監督の方や、「太陽の王子・ホルスの大冒険」の仕上げを担当された組合員の方から当時の撮影・制作のエピソードなどをお伺いする事ができました。
映産労が、戦後、未組織(フリーでどこにも相談する所や組合がない)を組織し、同時に、賃金の問題だけでなく、組合員自ら、様々な実写映画・「テントからの報告」、アニメ自主映画「つるのるごもり」「つるにのって」などで、作家的に積極的に創作活動に携わってきた事。さらに、アニメーション大学や技術研修会の開催、アニドウの前身の活動、「アニメーションの本」(合同出版)や「アニメーターのための撮影技術の手引き」(映産労刊)などに、組合員が自主的に取り込んだ事が、ひとつの特色ではないかと話し合われました。
ちなみにこの「ネット版アニメレポート」は、5月16日に20万件のアクセスを超え、ページ・ビュー(ページをクリックした回数)は60万回以上に達しました。