http://www.kinejun.com/sousyo/tabid/166/Default.aspx
キネマ旬報社とキネマ旬報映画総合研究所は、2011年5月下旬より、新しい単行本レーベルとして「キネ旬総研エンタメ叢書」を立ち上げるとの事です。
様々なエンタテインメント分野のトレンドや注目すべき事象を、ビジネスや社会学の側面から分かり
やすく解説し、キネマ旬報社の従来の方法とは異なったアプローチで、エンタテインメント業界やコンテンツ業界を読み解いていくそうです。
第一弾として5月下旬に「日常系アニメ・ヒットの法則」「3Dは本当に買いなのか」の2冊を発売するそうです。
前者は、『けいおん!』『らき☆すた』『ひだまりスケッチ』『あずまんが大王』など、昨今の人気アニメや、ゲームやライトノベルとの関係など、社会情勢やサブカルトレンド、メディア環境の変化やコンテンツ市況と関連付けて徹底分析、日常系アニメ、ヒットのカラクリを解き明かすとの事です。
2001年のメディア芸術法、2004年の産業コンテンツ法などが制定されてから、まさに産学官協同による、大規模なアニメ=ビジネス論が闊歩しはじめています。しかしそれら膨大なビジネス推進論に比べて、実際にテレビアニメに働く人たち(膨大な利益を生むアニメ・ビジネスを底辺で支えている人たち)の、違法ともいえる劣悪な状況は、ほとんど取り上げられません。
キネマ旬報は、戦前より、多様な評論やデータ収集、記録保存などで、映画界の現場を支えてきました。偏りのない出版活動を祈るばかりです。