大阪府・橋下徹知事と橋下氏が代表をつとめる「大阪維新の会」は、府内のすべての学校の教職員に対し、君が代斉唱時の起立を義務付ける条例案が、わずか15分でスピード可決されました。このような条例は文部科学省でも「聞いた事がない」という全国初の事例です。この条例に対し、民主党、公明党、共産党、そして自民党までもが反対しました。
この強制条例では、「子供が…我が国と郷土を愛する意識の高揚に資する」「服務起立の厳格化」などを謳っていますが、憲法で保障されている、思想・宗教などのあらゆる自由を侵害するものです。
橋下知事は「ある種の独裁は必要」とも述べたり、2008年には、大阪府職員に自衛隊に入隊し、戦闘訓練・銃剣道訓練・市街地戦闘訓練など自衛隊の体験入隊から学んでほしい、と発表した事もあります。橋下氏自身の功績もあるとは思いますが、知事の名の下に行われる数々の発言・行動は、全国に広がる相次ぐ表現規制と相まって、日本がナチス・ドイツやイタリア・ムッソリーニと同盟を組んでいた、戦前・戦中の思想統制下に戻るかのような不安を感じさせます。
さらに橋下徹知事は、9月府議会において、「起立しない教職員を懲戒解雇にする」条例案を提出する予定です。一方、「大阪維新の会」は、「府議会定数削減条例」の強行採決を予定しています。
この条例案は、府議選選挙区を1~2人区にするという小選挙区化制度です。前回の一斉地方選を例にとると、「大阪維新の会」は4割の議席を占有しましたが、もしこれが可決すれば「6割」の議席を占有する事になり、乱暴な条例が府民の民意も得ないまま次々可決される恐れがあります。
大阪府議会、君が代起立条例案を委員会で可決 3日成立 (6.2日経)
君が代条例、今夕にも成立へ=教職員に起立・斉唱義務付け―大阪府(6.3asahi.com)
君が代起立斉唱条例:解説…議論尽くさず成立(6.3毎日新聞)
君が代起立 大阪の条例化は乱暴だ(5.27北海道新聞)
君が代条例案 自治の土台が揺らぐ(5.27信濃毎日新聞)