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別項でも紹介してきたように、アニメの声優・アニメの現場スタッフ・アニメ関係者で組織する労働組合・団体・事業者協会などは、声優の出演ストライキを含む「制作費引き上げを市民に訴えたデモ行進」(通称・銀座デモ)を、1991年と1992年の2回に渡り行ってきました。
上のビラは、アニメや外国映画吹き替えの声優らが所属する「日本俳優連合(日俳連・にっぱいれん)外画動画部会」から、デモ当日に(たぶん1991年の方ではないかと思います)、参加者全員に渡されたビラです。
表にシュプレヒコール(訴え)の文と、人気アニメ主題歌の替え歌が印刷されています。
裏には日俳連のデモ隊編成の名簿が載っていて、例えば行動隊長(キャプテン)は、「マジンガーZ」の兜甲児役や、ジャッキー・チェンの吹き替えなどを担当されていた石丸博也氏。さらには、清掃担当のクリーン部隊や救護担当のナースまでもが、当時のベテラン・人気声優さんらで組織されているのがわかります。
アニメーターなど、現場スタッフのほとんどは、ストライキやデモ行進などは初めての経験、という人がほとんどでした。そんな中、9割の組合員の組織率を誇り、さらに、声を出し演技する仕事である声優・そして日俳連の、華麗で手際の良い行動には、とても感心させられました。
参加したアニメーターや背景美術担当者らは、ほとんどがしめ切りに追われた中、徹夜明けだったりし、公道の真ん中を歩き続けるだけで精一杯でしたが、日俳連の組合員(声優さんら)は、大きい声で街行く市民らに訴え、堂々と全体をリードしていた、と記憶しています。
当時、特に未組織の若いアニメーターらは、シュプレヒコール(訴えの文章を繰り返し全員で叫ぶこと)が苦手だったようです。
最近、若い世代がネットで呼びかけ、高円寺や渋谷で行われた
「原発やめろデモ」では、シュプレヒコールのかわりに音楽演奏(何か音を鳴らす)を行っていたようです。それもまた新しい訴えの方法ではないかと思いました。
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