映産労は、アニメーションの人だけでなく、映画・放送など、映像・文化関連の様々なパート・セクションに関わる人たちで組織されています。
「アニメれぽーと」のほかにも、「ふきゅーニュース」という小冊子(コピー印刷)が、かつて発行されていました。これは、映画やアニメーションなどの完成作品の上映に取り組む全国の組合員らが編集・制作していたもので、全組合員に配布・郵送されていました。
完成した映画を上映する事を、多くの企業では「配給」と呼んでいますが、映産労では「普及」と呼称していました。昔の組合資料を出してきて再読しないと正確には説明できませんが、作品を営利目的だけで配るだけではなく、国民が本当に必要としている映画・文化を、各地域で手渡していく、そういうセクションが社会には必要である、そんな理由から「普及」と呼称していた、と、おぼろげながら記憶しています。
残念ながら「アニメれぽーと」と同様、組合員の減少から、この「ふきゅーニュース」も、現在休刊となってします。

上の写真は「ピースアニメ運動」の特集号の表紙です。
映産労は、結成後、「テントからの報告」「ドレイ工場」などの実写映画、「つるのすごもり」などのアニメーション映画の、自主制作・自主上映の活動・協力に多く取り組んできました。これらの取り組みは、戦後の「東宝争議」「レッドパージ」など、企業・資本側の数々の攻撃に対する戦いの中から生まれた「独立プロ運動」に端を発しています。
この号では、一口千円で平和のための短編アニメーション作品を自主制作する試みについての経緯・資料・論議などが収録されています。
1本3000万円という予算での制作が企画・提案されますが、普及やアニメーション制作にかかわる組合員から、「本当に可能なのか」「3000万円の中には、チラシ代や制作事務所代などは含まれるのか」「3000万円集まらなかった場合はどうなるんだ」など、なかなかシビアな質問が寄せられ、緊張感のある討議内容が記録として残されています。(ア点)
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