1989年、組合員が、映画を1000円で見られるようになる

1989年、映産労だけでなく、「映像三団体連絡会」に加盟するすべての組合員が、映画館で会員証を提示すれば、1000円で見られるようになりました。

「映像三団体連絡会」というのは

・「映演共闘（映画演劇関連産業労組共闘会議）」（映産労や映演アニメユニオンは映演共闘に加盟している）

・「日俳連（協同組合・日本俳優連合）」（俳優や、アニメーション・洋画吹き替えなどの声優はここに加盟している）

・「日本映像職能連合」（「日本映画監督協会」、「日本映画撮影監督協会」など、監督・撮影・照明・録音・美術・編集・スクリプターが加盟する7団体で作られた連合組織。映画監督やカメラマンなど、実写映画のスタッフはここに加盟している）

の上記三団体（順不同）で構成する組織です。

この「映像三団体連絡会（映像三団体）」が、全国・映画館の経営者らで組織された「全興連（全国興行生活衛生同業組合連合）」と、長い間、交渉や話し合いを続けた結果、この組合員の割引制度が実現したのです。
この割引制度は現在でも続いています。
（ただし「全興連」に加盟しないミニシアターや、オールナイトなど一部のプログラムでは割引がききません。）


ちなみに映産労は別個に「全労連（全国労働組合総連合）」にも加盟しています。
映演アニメユニオンは、「舞美労協（舞台美術労組協議会）」にも加盟しています。
東映動画労働組合は、正式名称「映画演劇労働組合連合会　全東映労働組合連合　東映動画労働組合（映演労連　全東映労連　東映動画労働組合）」といい、「全東映労連」（東映株式会社や東映グループ各社の労働組合連合体）の一部だそうです。
さらに「全東映労連（全東映労働組合連合）」は、「映演労連（映画演劇労働組合連合会）」に加盟しています。
その「映演労連」でも、「映演労連フリーユニオン」という個人加盟の労働組合があり、映画・演劇や、アニメーションで働く人への加盟を呼びかけています。
（※他組合の方、もし誤りがあったら左記メール・管理人あてご連絡ください）


労働組合の世界には、あまりにもいろいろな共闘組織や連合組織などが多いので、初めてこのブログを見る若い方はとまどわれるかもしれませんが、全組合員すべてが、相関図を把握しているわけでもないので、どうかご安心ください。

私（管理人）個人の場合でいえば、映産労は、毎年民放への要請行動で「舞美労協」などとは一緒になるので、なんとなくわかるが、全東映労連、映演労連フリーユニオンとは一緒に行動する機会がないのであまり詳しくしらない、といった具合です。

さらに協会などでいえば、アニメーション作家などが加盟する「日本アニメーション協会（JAA）」、商業アニメーションのアニメーターや演出家が加盟する「日本アニメーター・演出協会（JAniCA）」、アニメーションの背景や美術に携わる人が加盟する「アニメーション美術家連盟（AAA）」、アニメーションカメラマンが加盟する「日本映画撮影監督協会（JSC ）」などとは、所属会員と面識がある程度、といった具合です。映産労の組合員の中には、これらの協会にも同時に加盟している人もいます。

ともかく、受け皿となる組合（相談先）がひとつでも多いというのは、いろいろな意味で良いのではないでしょうか。
今は、各組合などでホームページをもち、連絡先も書いてあるので、何か職場で問題やトラブルが起こったときは、もよりの、または、親身に相談にのってくれそうな組合に連絡すればよいわけです。


参考サイト：
全労連・労働相談ホットライン　http://www.zenroren.gr.jp/jp/soudan/

関連記事：
ご存知ですか？AV3カード　http://anirepo.exblog.jp/8656040