インド版「巨人の星」の裏に意外な人脈図(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO47360000X11C12A0000000/ (キャッシュ) インドで、新たにリメイクされた「巨人の星」が完成、12月から放送されるそうです。
日本のテレビアニメ「巨人の星」と言えば、単なるスポーツ・ドラマだけではなく、第二次世界大戦でスポーツ選手らが徴兵されたり、戦地で死んだり、または負傷して帰国して野球ができなくなったり、そういったところまでをも、当時の戦争実写フィルムなどを挿入して丁寧に描いていました。果たしてリメイク版では、そういう部分は取り上げられるのでしょうか。
憲法改正、軍隊や核兵器の保持、徴兵制、基本的人権の削除、などが問題になるなか、近くのレンタルビデオにもしあれば、今の子供たちにぜひ見て欲しいエピソードです。もちろん、小林治氏、芝山努氏、近藤喜文氏、荒木伸吾氏など、当時のアニメーターたちの渾身の作画の数々も、見所のひとつです。
また、「巨人の星」は、「宇宙戦艦ヤマト」などに先駆けて、テレビシリーズ再編集による劇場公開というスタイルを築いた作品でもあります。(ちなみにテレビシリーズ再編集により劇場映画化されても、大元のフィルムの制作した現場スタッフへのロイヤリティ等の支払いはありません。この問題は、またいつか別の項で取り上げる予定です)。
以下は、日本版「巨人の星」に使用された絵。(「日本Aプロ研究会有志」さん所有の資料より)
左から、星一徹のもとに届いた赤紙(召集令状)、「一億玉砕・鬼畜米英・打倒米英」と描かれた戦時中の国策ポスター、戦争や徴兵によって、野球の試合が廃止される記事を掲載する新聞
左から、徴兵され戦地へ向かう国民、敗戦を告げる天皇のラジオ放送、原爆の実写映像をバックに戦争を語る星一徹
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インド版「巨人の星」日本で放映へ 8月、ニコ動に登場(2013/7/28朝日)
http://www.asahi.com/culture/update/0727/TKY201307270399.htmlインドでテレビ放映されたアニメ「巨人の星」のクリケット版が、日本へ逆輸入されることになった。8月1日からニコニコ動画で週1回ネット放映される。
ヒンディ語のスポ根アニメ作品「スーラジ ザ・ライジングスター」。ニコニコ動画を運営するドワンゴが、インド版を制作した講談社に、日本語への翻訳を持ちかけて実現した。
全26話で、インドでは今年6月まで毎週日曜朝に放送された。視聴率は0・2%どまりだったが、チャンネル数が700を超すインドで「大人も楽しめる異色のアニメ」などと話題を呼び、7月初旬からは別の局で再放送が始まった。