集会では、声優の福島おりねさんが読み上げ、満場の拍手で採択されました。
集会のアピール
わたしたちは、制作者事業者、アニメーター、演出家、美術家、カメラマン、声優、視
聴者観客などの立場を超えて「11.30 だれがつくるの?日本のアニメ」に集い、日本のアニメーションの現状について語り合いました。
そのなかで、アニメ界の劣悪な制作労働条件、クリエーターたちの人材難、空洞化、白
味線撮り問題、二次使用権のあり方など、早急に改善されるべき課題が山積みとなってい
ることを改めて確認しました。
とりわけ、アニメーションの基本である動く絵を描くアニメーターたちの生活難と人材
難は深刻で、日本のアニメーションの存亡に関わる重大な問題となっています。その問題では、長年にわたってアニメーターなどクリエーターたちを大切にしない考え方や姿勢が、アニメ業界をリードする側に根強く存在することをわたしたちは知っています。
いま、日本政府や東京都などがアニメーション産業を振興する改善策を示し、支援策を
具体化しつつありますが、ともすれば産み出された価値の利活用のみに光りが当てられ、
それを産み出す人々の支援や育成策はきわめてあいまいなままです。
産み出され作品で大きな利益を上げる一方で、労働基準法違反など、アニメーターやク
リエーターたちの生活権や諸権利を無視した制作現場を放置していることこそ、いま、早
急に正されなければならない課題であるとわたしたちは考えます。
わたしたちは、日本のアニメーションのすばらしい技術を継承し、誇りを持って仕事に
携わりたい。そして、まともな制作環境の中で視聴者や観客のみなさんに心から喜んでい
ただけるアニメーションを提供したいと願っています。
わたしたちは、日本のアニメーションのすばらしさが国際的に再認識されているいまこ
そ、その制作環境がものづくりに励む人々を大切にする基本に立ち返るよう、心から呼び
かけるものです。
大手製作会社や放送局をはじめ、アニメーション事業に携わるすべての企業や人々が「アニメーターが育つ環境を確立させる」ために立ち上がるよう、呼びかけます。そして、日本政府や東京都などによるアニメ産業振興の関連施策も、その基本に立たれるよう、期待するものです。
2004年11月30日
アニメの明日を考える懇談会主催「だれがつくるの?日本のアニメ」集会