8月9日発売の週刊誌「週刊金曜日」(955号・8/16合併号・敗戦特集※上の写真は表紙の一部)では、少女マンガで有名な漫画雑誌「りぼん」に、次々戦争漫画が掲載されたときのことが掲載されている。紙面では、当時りぼん専属の漫画家で、「赤いリュックサック」などの作品を手がけた巴里夫氏と、長崎原爆や放射能などを題材に漫画を執筆している、長崎県生まれの漫画家・西岡由香氏の対談を通じて当時のことが語られている。
1932年生まれの巴氏が
、「中学校で竹やりを持たされて、アメリカ兵をどう突くか、という練習をさせられた」とかたると、西岡氏は「はあー。
戦争になると、学校って人の殺し方を教えるところになるんですね」とこたえた。
なお、「敗戦特集」と題した、この号では、別のページに、美輪明宏氏と佐高信氏の対談も掲載されている。美輪氏は、戦争中の体験や、自身のアルバム「白呪」(「祖国と女達(従軍慰安婦の唄)や、NHK紅白歌合戦で話題になった「ヨイトマケの歌」などを収録)などを紹介しながら、現在の保守政権や憲法改定などの動きに警鐘を鳴らし、こう結んでいる。
「戦争」って言葉を無くせばいいんですよ。「大量殺人」でいいんです。第一次大量殺人」とか「第二次大量殺人」とすればいいんです。
そしていじめをなくすにはどうしたらいいか。「いじめ」という言葉をやめて、「恐喝」「暴行」とするんです。「いじめっ子」っていう言葉に代えて「犯罪者」と呼びなさい。(美輪氏)
「週刊金曜日」(955号・8/16合併号・敗戦特集)は、店頭で品切れの場合、各書店でバックナンバーを注文することができる。