テレビアニメ「ガンバの大冒険」が放映されていた時期に、組合員によって描かれた、アニメができるまでのイラストです。(絵をクリックするときれいに表示されます。)
この絵は今まで長い間、一般の視聴者や子供達にアニメの制作行程を伝える時に役立てられました。
実際には、セルにトレースする作業は「トレスマシン」と呼ばれる機械などを併用していました。
また、⑩アテレコは、一般的に「アフレコ」と呼ばれており、このアフレコ前にも「編集」作業が入ります。アフレコ後、音はリレコ(フィルムへ再録音)され、最終的な編集を終えて現像所に運ばれます。
放映の前に16ミリ映写機などでチェックを行い、放映の際は、放送用のビデオテープにテレシネ(録画)されていました。
現在では主に、⑥⑦⑨⑪がデジタル化され、パソコンでの作業となっています。動画、背景、録音、音響効果もデジタル化が進んでいます。ペイント、撮影、編集、音響効果のソフトは専用のものを使用しています。放送用のビデオテープも、現在は「デジタルべータカム」が主流のようです。
制作進行も、昔は図のように、大量のセルや背景などを運んでいましたが、現在では、CD-Rやハードディスクを運び、国内や海外(韓国や中国など)と、データ送信する姿が目に付きます。
今や、制作、脚本、背景、仕上、撮影、編集、録音、音響効果などのパートでは、パソコンを扱える事が必須条件になっており、演出家もパソコンを利用する人が多くなっています。
加えて、絵コンテ、原画、動画までデジタル化させようと、ソフト開発会社が専用ソフトを開発し、各スタジオに営業にまわったりしています。(h)