2015/6/27、SEALDsが渋谷駅・ハチ公前で戦争法案に抗議する大街宣を行なった。開始時間前から、SEALDsを応援する人々が駅前にあふれた。
2014年などの特定秘密保護法反対・官邸前抗議(当時の名前は「SASPL」)の時のように、ラップ音楽をバックに流しながら、メンバーらがそれぞれ「自分の言葉」で戦争法案反対のスピーチを行なった。
戦争法案反対の渋谷駅前街宣自体はこれが初めてではない。今までは無視して通り過ぎるケースが多かった。しかし今回は足を止めたり、プラカードやスピーチを気にしながら通り過ぎていくのがわかった。「あ、シールズ」と声に出して反応する若い人もいた。通常のデモの時と同じように外国の人々の反応が良く、スタッフに話しかけたり、写真を撮ったりしていた。京王線連絡通路の窓や、マークシティのエントランスからも街宣を見る人(ほとんどが若い層)が並んだ。通路構内にもスピーチの声がはっきり響き渡っていた。日ごろ反原発・反ヘイトスピーチなどで抗議活動をする人々らも多数応援に駆けつけた。複数の若手弁護士も真剣なまなざしでエリア内で待機した。
この日のサプライズは、ほぼすべての野党の代表・議員らのゲスト招待。山本太郎・菅直人・志位和夫・佐藤あずさ各氏らが次々スピーチ、参加者エリアには先頃「民主党・非公認」を言い渡されたゆるキャラ・民主くんまで姿を現わし、まるで官邸前抗議や総がかり行動のMAXの状態がそのまま渋谷駅前に引っ越してきたようなにぎやかさとなった。
機材準備などで開始が予定よりやや開始が遅れ、街宣は16時23分頃~18時40分の間に行なわれた。いつものように参加者はそれぞれカメラで撮影しSNSで情報を拡散、IWJやフリーメディアの総力取材・中継の様子も垣間見られた。SEALDsのスタッフは2時間の間、参加者の誘導・歩道の確保・パンフレットやシールの配布などに追われた。
現在、各地で若者主催による戦争法案抗議デモなどが企画されており、それ以外の問題(原発・秘密保護法など)についても連日のように各地でデモが行なわれている。もはや一般の人が、その全容を簡単には把握できないほどにまで発展しており、まるで70年安保の時のように、安倍政権を少しずつだが確実に追い詰めている。(写真:編集部)