アニメーションの制作企業と制作体制

2003年度の東京都の調査報告によれば、日本全国には440社のアニメ制作会社=プロダクションがあり、放送局などからアニメ制作を請け負う元請企業が都内に50社、その他は下請企業だそうです。
その下に、フリーのアニメーターや演出家などのスタッフがいて、海外に制作発注することも今では当たり前です。元請企業の上には、放送局、スポンサー、広告代理店がいます。そんな制作体制を図解にすると、次のようになります。
製作と制作
とても似た言葉ですが、辞書には「製作(「制作」とも書く)映画・演劇・番組などを作ること。プロデュース」「制作 芸術作品などをつくること。」とあります。
そこでわたしたちは「プロデュースを含む映像製作」の場合は「製作」を使用し、「プロデュースを含まずに作品の制作のみ請け負う場合」制作の文字を使用することにしています。そんなわけで、元請製作会社、下請制作会社という具合に使い分けています。でも、ときどき元請制作会社、下請製作会社などと使ってしまいます。日本語としてまちがいではありませんが、ちょっと気になることです。(A)