以前、このブログでもご紹介したイベント、「誰が作るの日本のアニメ」(2004年11月30日)。
声優さんたちによる白味線撮(絵コンテ撮・ラフ原撮など)の実演、アフレコ現場の再現劇、そして、戦後のテレビアニメの歴史を、アニメの現場からの視点で綴った、オリジナルスライド映画などを上映しました。
そしてまた、各アニメ団体の代表や経営者、そして参加者より、積極的な意見や発言が出され、盛況に終わりました。
このイベントの主催は、通称“アニメコン”と呼ばれる「アニメの明日を考える懇談会」でした。
アニメコンの参加団体は、「映産労、映画演劇アニメユニオン、東映動画労働組合、アニメ事業者協会、日俳連(日本俳優連合)外画動画部会、アニメミュージアムを作る会」などです。
アニメプロダクション経営者、制作プロデューサー、アニメーター、演出家、声優、放送局に働く人々のさまざまな組合や団体が参加する懇談会です。
皆、忙しい仕事の合間を縫っては、数ヶ月に1回、アニメ事業者協会と、アニメミュージアムを作る会が共同で借りている事務所に集まり、現在では、アニメの各職場、各パートの現状報告や、国内や海外での、アニメに関連したニュース・情報の交換などを行っています。
しかし、ここ数年、あまりにも、現場の状況が悪化し、それに関する報告も生々しく、また、アニメに関連する社会的なニュースも、ショッキングな物も多く、なかなか、皆で話し合った内容を、そのまま一般的に公開する事は、今の段階ではできないので、、この団体についてご存知ない方もいらっしゃると思います。
最近、テレビの局のプロデューサーを呼んで、視聴者や現場の人と意見交換会(交流会)のような事をやろう、と、いう企画もありましたが、とにかく、局の人も、アニメコンに参加する人も、本当に皆忙しく、日夜仕事に追われているので、時間を作り出すのは、正直なかなか容易ではありません。
しかし、せっかく「アニメ界」を良くしようと集まった、この懇談会の灯だけは絶やさないように、今でも、数ヶ月に一回、皆で集まっています。(ア点)